Vol.2 2020.05.01

コロナ影響

COVID-19、新型コロナウイルス、武漢肺炎。様々な呼び方で呼ばれていて、未だ得体の知れないウイルス。
全人類にとって脅威であることは勿論だけど、自分たちが今いる音楽業界はその中でも特に打撃を受けている。(もちろん音楽業界だけじゃないけど)
音楽っていうのは例外もあるけど、基本的には人と人とが「密」になって生まれる。そしてそれを披露する場所の一つ、ライブハウスやコンサートホールも、人が集まって成り立つ。
制作も公演もしづらいこの状況は、音楽家にとっては間違いなく大打撃。
「今出来る事をとりあえずやっていこう」それだけじゃもう取り返せないくらいの大打撃。

正直しんどい。

だけど、冗談とか綺麗事抜きで、このピンチはチャンスだとも思う。(不謹慎に聞こえるかもしれないけど)

例えば一つの壁が突然目の前を塞いで、どうしようもない時。
必死に頭ひねって、何度もチャレンジして、負けてはまた真っ向から挑み、決して逃げない。
夢を追いかけていたり、何かを成し遂げようとする人は、そうやって考える人が多い。

別に自由だし、間違っているとも思わないけど、僕はいつもそうじゃなかった。

一つの壁が突然目の前を塞いだ時、もちろん挑むけど、「無理じゃね?」と思ったらすぐ逃げてきた。
何でそうするかっていうと、いつも全力で挑んでるから。自分の持っている全てをぶつけて挑んでいるから。

自分の全てをぶつけて勝てなかった時「無理じゃね?」と逃げる。
だって無駄じゃない。今の自分は、目の前の壁を超えられないくらい弱いんだから。何遍挑んだって、そう変わるものじゃない。

ダサっ...そう思うかもしれないけど、これで終わりじゃない。
逃げた後が大事。

逃げて逃げて、今まで経験した事ない事にトライして、全く関係ないスキルをつける為に努力する。RPGでいうとレベル上げみたいなものだよね。
何度でも何度でもってガムシャラに挑めばいい訳じゃない。そんな脳筋には10001回目は来ないと思う。


逃げて、恥を噛み締め、それでも努力を重ねて何かのスキルを身につけた時。ふと振り返る高かった壁、超えられなかった自分。

「どうでもいいや」って思うなら、その程度の壁だったって事。越える必要もなかった壁だったって事。
「やっぱ悔しい」って思うなら、今から挑めばいい。多分楽勝だから。


話は戻るけど、今回のコロナ影響もそう。
うちらみたいなインディーズバンドは勝てない。だから逃げる。諦める。音楽家である事を諦めて、全く違うことにトライする。
大前提として、このコロナの壁はそのうち消える。もちろん、たくさんの専門家や政府のおかげで。

そうやって収束した時に、音楽家である事を貫き必死に戦った人と、逃げてスキルをつけた人とでは、圧倒的差が生まれると思う。
だからチャンスなんだと思うわけ。
僕は音楽家である事も、人並みの生活をする事も諦め、必死に勉強している。

がむしゃらに挑む姿は美しいと思うけど、僕は別に美しくいたいんじゃなくて、夢を叶えたいわけなんだから、かっこ悪くても絶対に勝つ方法を模索する。

コロナの壁、僕じゃ絶対に勝てないけど、絶対に負けない。

コロナが脅威じゃなくなって、勝手に消えた時に、僕だけが勝つ。

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